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2013年版嚥下食連絡票と摂食条件表

嚥下食連絡票

2013年1月25日提案

2012年夏の日本摂食嚥下リハビリテーション学会の基準改定について

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上記のように、一部嚥下調整食の名称が変更になりました。これに従って、当院の嚥下食連絡票にも「嚥下調整食の段階」を併記することにしましました。

サンプル

また、同時に摂食条件表の添付も推奨しています。

サンプル

上記、書式のひな型をご希望の方は、take-yu@hospy.or.jp

まで、ご連絡をお待ちしています。

嚥下食連絡表(案)

嚥下食連絡票(案)

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<食事写真・主食形態・副食形態>
貴施設でご提供されているお写真をご提示ください。お写真と合わせて、主食・副食の詳細な形態をご記入いただく事で、施設間で相違している食事名称・形態の違いをより患者様にあった食事提供ができる事 を目的としています。
1)添加剤について

ゲル化剤・増粘剤をご使用の場合は、ご使用されているものをご記入ください。

ゲル化剤とは⇒液状、ミキサー状のおかずなどをゼリー状にするもの

増粘剤とは⇒お茶などの液体に粘度(とろみ)をつけるもの

2)キザミ・一口大について

キザミ・一口大の大きさは、施設間によって違いがあります。キザミに関しては、段階設定がある施設が多いため、具体的に大きさ(○㎜)の記載をいただけましたら幸いです。

3)注意食品・嗜好食品

特に注意を要する食品(アレルギー・介助中特に注意を要した食品など)がありましたら、ご記入ください。また、認知症等で十分な摂取量が保てない患者に対し、喫食率が良かったものや工夫された点がございましたら、御伝達ください。

<水分>
1)増粘剤の目的

液体はさらっとし、まとまりが悪く、咽頭に流れるスピードが速いものです。そのため飲み込みの準備が十分できないままに流れるため、誤嚥しやすいと言われます。

そこで、粘度(トロミ)を付ける事によって、まとまりをよくし、咽頭に流れ込む速度をゆっくりにすることで、嚥下の準備ができ、タイミングが取りやすくなるため、水分にトロミ剤を使用します。

2)増粘剤のリスク

増粘剤は、①商品によって同じ量を使用しても、とろみのつき方が違う、②溶かす温度や時間、溶解方法によって硬さが変化する、この2点があげられ、粘度のつけすぎは張り付きが強くなり、かえって窒息や残留の原因になるため、適切なトロミを作ることが重要となります。

3)適切な濃度

一般的には、スプーンですくって落としたときに、軽く糸を引く程度が適切とされる。

4)摂取方法

増粘剤を使用しなくても、一口量を守り少量ずつであれば摂取できる方もいます。同様に、増粘剤によりトロミをつけても、一口量が増す事により誤嚥のリスクが高まるため、トロミに濃度だけでなく摂取方法・一口量は患者に注意が必要となります。

<食事摂取状況>

1)介助方法

自己摂取可能なADL状況である場合でも、自己摂取すると誤嚥する場合が多くあります。 特に、認知症による注意障害(食事に集中できない、キョロキョロする)やペーシング障害(詰め込み食べをする)がある場合は注意が必要です。

2)姿勢

姿勢を調整する事により、さまざまな利点があるため、姿勢保持は重要となります。

①送り込みに障害がある場合、重力を利用して嚥下を助ける。

②気管が食道より上にくるという位置関係を作る事により、誤嚥が起こりにくくなる。

③全身の姿勢保持に嚥下関連筋が使われるのではなく、嚥下に筋活動が集中できる。

※体位にて代償を行う際、ベッド上30度~60度は必ず、頸部を前屈させる事が重要となる。

☆頸部前屈位

・頚部を前屈することによって、咽頭と気管に角度がつき、誤嚥しにくくなる。

・前頚筋群が弛緩して嚥下しやすくなる

・あごから、胸まで3~4横指が入るぐらいが目安。

3)一口量

患者にとって安全な一口量で介助を行う事が、誤嚥を防ぐことにつながります。どのスタッフが介入しても同じケアが行えるよう、同じスプーンでの介助とし、一口量を設定することをお勧めしています。

4)投薬方法

基本的には食事形態に合わせた方法で、内服を行います。

①粉薬の場合

・粉薬を少量(1、2口で飲める量)の水で溶解した後に、上記の水を飲む時と同じ程度のとろみをつける。

・1~2口分の食事に混ぜて投薬する。

※食事全体に混ぜない 例)食べる前のお粥のお椀の中にいれる

②簡易懸濁法

簡易懸濁法は、温かい湯(約55℃)に錠剤をいれ薬10分間放置し溶解する方法です。本来は、経管的投与に用いる法なので、溶解により苦味などが強くなることを考慮して適応を決定する。また、懸濁に用いる量は最小限で、同量である事が望ましい。投与前に増粘剤を添加する。

③ゼリー埋没法

錠剤を図のように、ゼリーの中に埋め込み、丸のみしていただく。

5)その他

介助時の注意点や、誤嚥を防止するためのポイントで実際行ってきた事をご記入ください。

例)食事後半は筋疲労が出てきます。30分をすぎ、ムセが増えてきた場合は、食事を終了してください。

交互嚥下:違う物性の物を交互に摂取し、残留を除去する。キザミのおかずを摂取後、トロミ茶を飲む。

複数回嚥下:飲み込む力が弱くなっている場合、一口に一回の嚥下では処理できないため、一口について複数回飲み込む事を促し、残留を防ぐ。

咳払いを促す:食事開始後にガラガラ声になるなど、声の変化は食べ物がのどに残留しているサインです。空咳を促す事で、残留している物を喀出します。

 

嚥下障害ポケットマニュアルより一部引用

摂食条件表